マルチ商法にご注意ください!!
マルチ商法(連鎖販売取引)の手口
マルチ商法とは、加入者が他の人を次々と組織に参加させ、ピラミッド式に販売組織を拡大させていくような商法のことです。近頃は、比較的少ない金額で参加できるマルチ商法も目立ちます。法律で禁止されているねずみ講と違い、商品を媒介させており、適切な組織運営を行えば事業を維持することが可能ですが、勧誘の時に紹介される一部の成功話のように誰でも簡単に利益を得られるわけではなく、本当に儲かるのは組織の上部にいる一部の人間だけです。
商売経験の乏しい主婦や青少年が販売員となり、売れない商品の在庫を大量に抱えることになったり、友人や知人を無理やり勧誘したために人間関係が悪化するなど問題も起こっています。
相談事例
- 知人の紹介で会員になり、数百万円を支払ったが、収益が出ずにいる。解約し返金を求めたいが、事業者と連絡がつかなくなった。
- セミナーに参加した娘が大金を注ぎ込んだうえ、家族をはじめ友人や知人を手当たり次第に勧誘し、人間関係に支障をきたしている。やめさせたいが聞く耳を持たない。
- 健康食品のマルチ商法について、必ず病気が治るとか儲かるとか断言した不適切な勧誘を受けた。
問題点
- 相応の成果を上げられなければ借金が残って被害者となるだけでなく、自らが勧誘や販売をすることにより、犯罪者となってしまい、被害者の拡大を招くこともあります。親族や友人、知人を被害に遭わせ、人間関係が壊れてしまうケースも少なくありません。
- 勧誘時に詳しい説明がなされるどころか、むしろ「楽して必ず儲かる」と言われ、リスクを理解しないまま加入することが多いです。
対策のポイント
- このご時世、楽で簡単に儲ける話は絶対にありません!!!内容をよく確認(理解)することが大切です。
- 親族、知人、同級生、先輩や会社の同僚などからの勧誘であっても、必要ない(怪しい)と思う時はきっぱりと断るようにしましょう。
- 自分だけで判断せず不安に思うことがあれば、役場健康福祉課または消費生活センターへご相談ください。
参考
- ネズミ講(無限連鎖講)
⇒「無限連鎖講防止法」により禁止されており、違法。儲け話を持ち掛けてお金を出させて組織に加入させ、一部が自分に、残りが上位者に分配される。加入して勧誘や販売を行えば、自らも犯罪者となる。